烈火のごとく怒る幼児
我が家では毎朝、パパが2歳児のはちみつを塗っていました。
しかしある日、いつものように塗り始めると
2歳児が烈火のごとく怒りだしたのです。
「じ・ぶ・ん・で・や・る・のーっっ!!!」
そしてパンを放りなげ、
あわれパンは宙をスローモーションで舞い、地面に着地。
2歳児は号泣し、パパは一瞬フリーズ。
とうとうこの時期がやってきた・・。
自分でやること
この時期の子供は「自分でやること」に非常にこだわり始めます。
それは急に始まるため、心構えのない親御さんは驚き慌てることもあるかと思います。
(我が家は長男でさんざん経験してきたので慣れています)
うちの子は大丈夫だろうか、このままだとどんな風に育ってしまうのだろうか、
この時期の子供はそんな心配が出るほどのあまりの理不尽さ。
まさにちびっこギャングが家にいる状態。
しかし、これが健全なのです。
「子供がこだわりをもって自分自身でやりたがること」を親が尊重していくことが子供自身の自信と成長に繋がるのです。
子供のこだわり
この時期の子供に対して
「何故そうでないといけないの?」
と親が思うようなこだわりが非常に強くあります。
うちの2歳児のこだわりは山のようにありますが、
はちみつをパンに塗る時のこだわりだけでもこんなにあります。
- 机の上のはちみつ容器は絶対に自分で取る
- はちみつの蓋は絶対に自分であける
- はちみつは180度逆さにして絶対に自分で押して出す
- 自分で押したときに必ずはちみつがでないといけない
- はちみつは食パンの正中から塗り始める
- 食パンの四つ角にはもれなく十分ぬる
- 自分のスプーンで必ず塗り、最後になめる
- はちみつ容器の蓋は必ず自分が閉める
このようにはちみつを塗るだけでもかなりのこだわりです。
親はこれを知っていないと結構大変で、
たとえば、はちみつを2歳児から遠いところに置いてしまっていると
食卓の他のお皿が置いてある机の上をはってでも「自分で」取りに行きます。
不用意に親が取ってあげようとすると号泣し怒りだします。
そしてパンが飛び散り、朝の食卓はカオスと化すのです・・。
この時期の子どもにとってどこまでも「自分でやること」が大切なのです。
こだわりの先
はちみつを一生懸命「自分で」取り
慣れない手つきでも「自分で」蓋をあけ
はちみつを逆さにして「自分で」食パンの隅々までかけ
はちみつをこぼしながらも「自分で」蓋を閉めきった2歳児の顔、それは、、
最高に素敵なやりきった顔です。
この自分でやりきったという経験の繰り返しが子供の自信と成長に繋がるのだと私は信じております。
(親は心底大変ですが笑・・。)
親にできること
このようにちびっこギャングのような時期を迎えた子供に親ができることは何でしょう。
それは、
- 子供のこだわりを知ること
- 子どものこだわりを大切にすること
- 子供がとことんこだわれるように環境を整えること
だと思っています。
まず親がこのようなこだわりを子供が持っている事実を自覚しておくことが大切です。
そうでないと、ただの「わがまま」に見えてしまうのです。
このこだわりは決してわがままなのではなく、その子に必要な成長段階なんだと理解してあげることから始まります。
次にその子がこのようなこだわりを持つことを許容してあげることが大切です。
実際に我が家も3児を育てながらなので非常に大変なのですが、
一人の子のこだわりを親が大切にする姿は他の子にも伝わっていると感じています。
そして最後に、子供がこだわりきれるように環境を整えてあげることが親のできることだと思っています。
このコツとしては、親が問題を抱えないように環境を整備することが非常に大切です。
具体的に言いますと、先ほどのはちみつの例などでは、
- すぐ取れるようはちみつ容器は2歳児の前に置いておく
- はちみつをこぼされても良い服にしておく
- はちみつが押してすぐ出せるように室温に戻しておく
などです。
朝の非常に慌ただしい時間などで子供のこだわりを大切にするのは大変なのですが、
結局大切にしてあげることが一番の時間短縮に繋がると実感しておりますし、
何より子供自身の自信に繋がると信じていますので、
これからもできる限り子供のこだわりを応援していきたいと思っています。
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